1971年(昭和46年)2月に友人と河口湖辺りに泊まり、翌朝、快晴の冬空に映える富士をバックに先ず、富士急の電車を撮りました。そして、三つ峠駅あたりで少しキャッチしました。
クハ7060+モハ7030 月江寺〜富士吉田 1971-2
当時の富士急の主力は富士山麓電鉄創業時(昭和4年)からのモハ1形等をベースに更新改造した3600 系と前年1970年に譲受した国鉄クモハ14+クハ16の7000系でした。
クハ3660+モハ3630 暮地〜三つ峠 1971-2
モハ3600+モハ3600 暮地〜三つ峠 1971-2
3600系には 両運転台電動車モハ3600形、片運転台電動車モハ3630形、制御車クハ3660形がありました。
多くは戦後の日車標準形と言われるスタイル、前面貫通扉付で、モハ3630+クハ3660形とモハ3600+モハ3600の編成がありました。
モハ7030+クハ7060 暮地〜三つ峠 1971-2
クハ7060+モハ7030 三つ峠〜暮地 1971-2
7000系には国鉄クモハ14形0番台、その昔、横須賀線を疾走したモハ32形のモハ7030形と国鉄クハ16形400番台のクハ7060形があり、カップルで走っていました。尚、クモハ14には身延線用にはこの線の車両限界に合わせた低屋根化したものがありましたが、富士急行に入ったものはこの改造を受けていないものでした。また、クモハ14 の私鉄に譲渡された唯ひとつのものでした。(脚注)
モハ3630+クハ3660 三つ峠〜東桂 1971-2
中央高速道路をバックに走る電車です。富士急行の環境を大きく変えたものでした。
キハ58 2連 暮地〜三つ峠 1971-2
富士急行は新宿直通用に急行用気動車キハ58を3両持っておりました。気動車運転の急行「アルプス」に併結され、新宿まで行きました。
また、この時は姿を留めることが出来ませんでしたが、長野電鉄2000形と同じく、狭軌最初のWN駆動3100形をありました。
更新されたとはいえ、富士山麓電鉄創業時台の電車と横須賀線ゆかりのクモハ14が走っていた 往時の富士急をわずかではありますが、ご覧頂きたいと思います。
(脚注) モハ32023(昭和5年、汽車支店)→クモハ14023→(改番)クモハ14007→(富士急)モハ7031
モハ32031(昭和5年、汽車支店)→クモハ14031→(改番)クモハ14009→(富士急)モハ7032
謝辞
このページ作成にあたり、友人のT.Mさん、M.Oさん、M.Tさん、T.Sさんから貴重なアドバイスを頂きました。
深謝いたします。
参考文献
鉄道ピクトリアル 1968年3〜5月号 通巻207〜9号 私鉄車両めぐり[74] 富士急行
(2010-4-30)
(2016-9-29)タイトル更新