昭和30年代、関東の鉄道ファンにとっては関西の私鉄は憧れの的でした。東京の私鉄は条例で山手線内に入れなかったことで、郊外電車と呼ばれたように、郊外に延びる支線的な役割の路線が多く、 元は、2両編成ぐらいで、ゆったりと走っていました。関西の私鉄は都市間高速鉄道が多く、国鉄と競争し、長編成で、100km/hを超える高速で疾走しておりました。
1958年(昭和33年)に大学の鉄道研究会の仲間と行った関西鉄道の旅で、初めて、憧れの阪急を見ることが出来ました。その後、度々、訪れました。

 阪急の電車は阪急マルーンと言われる当時の国電より、赤みがかった栗色でした。現在の阪急マルーンは光沢があり、輝いているように思いますが、半世紀前はやや地味な感じでした。
ホームページを通してお付き合い頂いている「西宮後」様より、モノクロ画像のカラー画像変換サイトhttp://colorize.dev.kaisou.misosi.ru/をご紹介頂きました。これで、カラー変換をしたものをPhotoShopで修正し、何とか?昭和30年代の阪急マルーンと思われるものになったと思われます。

 

 810形、812(先頭)梅田行普通 西宮北口ー武庫之荘        1961-3-9

 

 810形、810(後尾)神戸三宮行普通 西宮北口ー武庫之荘       1961-3-9


1961年(昭和36年)に訪れた時、 西宮北口の近くで、行き交う神戸線電車を撮りました。

 810形は1950年(昭和25年)から作られた車体長19mの大型半鋼製電車で、230HP(172kW)、4個を備える強力電動車でした。MT運転をしていました。戦後の製作でありますが、阪急の伝統の一段下降窓を持っていました。 


 900形、902(後尾)神戸三宮行特急 西宮北口ー武庫之荘        1961-3-9

 

 900形は1930年(昭和5年)に神戸線特急用に作られた全鋼製電車です。車長17.6mの中型ですが、200HP(150kW)電動機2個を備え、全電動車運転し、阪神間25分運転をしていたとのことです。全鋼製ですが、車内壁面は木目印刷されておりました。神戸線の名車といえます。

 

 900形、901(先頭)梅田行特急 西宮北口ー武庫之荘   1961-3-9

 

 かたわらに見える西宮車庫にはいろいろな車が見えます。 名車に敬意を表し、他の900形の走る姿もご覧願います。

 

 900形、905(後尾)西宮北口行普通 西宮北口ー武庫之荘        1961-3-9

 

 900形、911(後尾)神戸三宮行普通 西宮北口ー武庫之荘   1961-3-9

 

 1010形、1025(先頭)梅田行特急         1961

 

 阪急初の高性能電車1000形が1954年(昭和29年)に試しに作られ、この量産形として1010形が1956年(昭和31年)に作られました。全金属製、空気ばね台車、WN駆動の電車でした。 阪急の高性能電車のスタイルはこの1010形を踏襲せず、次の2000形より大きく変わってしまいました。

 

 2000形、2001(先頭)神戸三宮行普通    1961

 

 2000形はオートカー(自動定速運転)、回生ブレーキ付の新しい機能の電車で、スタイルも大きく変わりました。

 


今津線との平面クロスを渡る梅田行特急812(先頭) 西宮北口   1958-7-12


平面クロスで神戸線を渡る今津線今津行501(後尾)  西宮北口        1958-7-12

西宮北口駅の今は無き平面クロスを渡る電車です。


 宝塚線急行宝塚行 600形657(後尾)  十三        1958-7-12


宝塚線、回送 600形653(先頭)  十三        1958-7-12

 全鋼車の元祖600形も宝塚線で頑張っていました。


京都線特急四条大宮行 760形763(先頭)  茨木市        1961-3-9

 阪急の看板電車、京都線特急です。710系は昭和50年から作られた神戸線810形の京都線版で、760形はその制御車です。

 

 阪急マルーン の車体、木目の車内壁面、渋い緑色(モスグリーン?)の上質モケットのシート、一段下降窓などが阪急電車の品の良い雰囲気をかもし出しており、他の電車には無いものと言えます。これは現在も受け継がれていると思いますが、阪急マルーンはやや明るく光沢のあるものになり、車内壁面もより明るいものになった感じが致します。

 半世紀前の阪急マルーンを完全に再現できたとはとても思えませんが、その雰囲気だけでも感じて頂ければと思います。

 

 

謝辞

  「西宮後」様より、モノクロ画像のカラー画像変換サイトをご紹介頂き、それにより本ページが作成できました、深謝致します。

    

(2016-12-5)


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