常磐線の取手〜勝田間は1961年(昭和36年)6月1日に交流電化されました。それに先立ち、交直両用電車の試運転が始まっていた前年1960年(昭和35年)11月27日に常磐線、佐貫駅近辺で、その様子を撮りました。
401系交直両用試運転列車 牛久〜佐貫間 1960-11-27
東北本線は交流電気機関車と直流電気機関車を黒磯駅で交換しましたが、常磐線では取手〜藤代間にデッドセクションを設け、 シリコン整流器を使った交直両用電車で、水戸方面から、上野に直通するように考えられました。初めてのことでしたので、開業の半年以上前から、試験運転を重ねたようです。
C6226牽引、特急「はつかり」青森行 佐貫〜牛久間 1960-11-27
特急「はつかり」青森行後尾 佐貫〜牛久間 1960-11-27
東北地方初めての特急列車「はつかり」が1958年(昭和33年)10月10日から蒸気機関車が牽く客車列車として走り始めました。まもなく(この年の12月10日)にはキハ80系気動車に置き換えられましたので、C62には最後の晴れ 姿でした。
C5728牽引、下り普通列車 牛久〜佐貫間 1960-11-27
普通列車も殆どが蒸機牽引でした。
佐貫駅では鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線の小さなC型タンクロコが貨車の入れ替えに励んでおりました。
国鉄常磐線は最新技術を駆使した交流電化の開業もまもなくでしたが、沿線のローカル私鉄では、大正、昭和初期の車が頑張っておりました。
(上のアイコンをクリック頂きますと鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線がご覧いただけます。)
参照ウェッブサイト
ヴィキペディアフリー百科事典「 常磐線」
(2013-5-18)