鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線(現関東鉄道竜ヶ崎線)は常磐線のルートから外れた龍ヶ崎の街と常磐線佐貫駅を結ぶ4.5kmの短い路線です。
交流電化を控えた常磐線を訪れた1960年(昭和35年)11月下旬に立ち寄ったときには、蒸気機関車もまだ活躍しておりました。
佐貫駅構内で貨物の入れ換えを行う4号蒸気機関車 佐貫 1960-11-27
交流20KVの架線も張られた常磐線佐貫駅構内で、4号蒸気機関車が貨車の入れ替えをしておりました。C型タンク機関車で1925年(大正14年)川崎造船所兵庫工場製です。現在、龍ヶ崎市歴史民俗史料館に保存されております。
客貨混合列車の先頭に立つ4号蒸気機関車 佐貫 1960-11-27
貨車の後ろに4輪客車を2両つないだ客貨混合列車(ミキスト)を牽き、竜ヶ崎まで行きます。
客貨混合列車の4輪客車 佐貫 1960-11-27
後尾に連結されている4輪客車 ハ3、ハフ2です。ハフ2にはオープンデッキが付いておりました。
キハ40402 佐貫 1960-11-27
ほとんどの列車は気動車で運転されていました。キハ40402は元阿南鉄道キハ201(1932年製)で国鉄を経て、鹿島参宮鉄道に来ました。「みずほ」というトレーンマークを付けておりました。
キハ41302 佐貫 1960-11-27
キハ41302は元国鉄キハ04です。この2両で主に営業運転をしていたようです。
キハ102 竜ヶ崎 1960-11-27
キハ102は鹿島参宮鉄道が初めて導入した2軸ガソリンカーでした。
ハフ12 竜ヶ崎 1960-11-27
キハ102には木造4輪客車ハフ12が連結されていました。この2両は当時、既に予備車的な存在のようでした。
竜ヶ崎駅の木製ドームの中で客を待つキハ40402 竜ヶ崎 1960-11-27
終点竜ヶ崎駅には車庫もあり、この鉄道の拠点駅でした。ホームには車両がすっぽり入るドーム状の屋根がありました。
常磐線は交流電化の開業前で、交直両用電車が試運転するとともに、まだ、蒸気機関車が活躍しておりました。上のアイコン
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参照ウェッブサイト
ヴィキペディアフリー百科事典「関東鉄道竜ヶ崎線」
「龍ヶ崎市歴史民俗史料館」
(2013-5-18)