静岡鉄道清水市内線

1970年(昭和45年)

 

 静岡鉄道清水市内線は港橋〜新清水〜清水駅前〜西久保〜袖師〜横砂間4.6kmのささやかな市内電車でした。

1970年(昭和45年)1月、この年の夏に姿を消すことになっていた駿遠線に名残を惜しむために鉄道ファン仲間と訪れました。この道すがら、清水市内線の姿も少し収めました。

 

モハ55形、モハ57         港橋  1970-1-18

 

 モハ55形は1962年(昭和37年)に廃止になった静岡市内線の電車でした。1929年(昭和4年)に造られた半鋼製単車(4輪車)を車体延長し、ボギー車化したもののようです。

 

モハ60形、モハ62         港橋  1970-1-18

 

 モハ60形は1924年(大正13年)製木造ボギー車に半鋼製車体を載せ換えたものです。客室が運転台より高くなっている木造車体の構造のまま、鋼体化したので、高床式で、正面は上下に長く、平面3ツ折になっておりました。

 

モハ65形、モハ65         港橋  1970-1-18

 

 モハ65形は元西武鉄道新宿軌道線(後の都電杉並線)の木造ボギー車に半鋼製車体を載せ換えたものです。モハ65はノーシル・ノーヘッダー、張り上げ屋根、埋め込みヘッドライトの清水市内線では一番スマートな電車でした。

 

東海道本線に平行して走るモハ65           1970-1-18

 

 西久保〜袖師〜横砂間は単線で東海道本線と併走していました。

 

モハ66         港橋  1970-1-18

 

 モハ65形でもモハ66はモハ60形と同じスタイルでした。

 

 清水市内線は1974年(昭和49年)7月の豪雨による被災で全線休止、翌年1975年(昭和50年)3月に全線廃止になってしまいました。これらは最晩年の姿でした。

 

謝辞

  作成にあたり、「むーさん」、翌檜鉄道さんにご協力頂きました。謝意を表したいと思います。

  地元のfwkz8842様より、画像撮影場所の同定を頂きました。深謝いたします。

 

静岡鉄道清水市内線廃線跡の探索は

 「歩鉄の達人」「廃線探索 静岡鉄道清水市内線」

をご覧頂きたいと思います。

 

参考文献

  鉄道ピクトリアル1963年1,2月号 通巻140,141号、奥田愛三 静岡鉄道[電車線] 

(2010-7-10)

(2010-8-2)改訂

(2011-1-17)改訂


畏友むーさんのサイト

清水市内線1970年

静鉄・清水市内線&静岡清水線1968年

東海道本線・車窓からの静鉄電車

で、多くの清水市内線電車がご覧頂けます。


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