身近な電車は余り撮らないという悪い癖があるようです。東急には幼いころから、お世話になっておりますが、殆ど、カメラを向けたことがありません。「40年前の鉄道画像」に全国各地の鉄道を載せて来ましたので、東急の姿が無いと、どうも落ち着きません。古いフィルムをあさってみますと、1962年(昭和37年)と1965年(昭和40年)の写真が少しありました。ブロニー版フィルムで撮ったものもありましたが、安物のスキャナーですので、スキャン出来ません。写真屋さんでプリントしてもらい、それを、スキャンしましたので、鮮明さが欠けるものもあります。モノクロだけですが、ご覧頂きたいと思います。

 

多摩川の鉄橋を渡る5000形(初代)5連 急行桜木町行       新丸子〜多摩川園前 1962-1

 

 

多摩川の鉄橋を渡る5000形(初代)5連 急行桜木町行       新丸子〜多摩川園前 1962-1

 

昭和37年ごろでも東横線の主役は5000形(初代)青蛙でした。フロントガラスがHゴムが入りましたが、その容貌は大きく変わりませんでした。

 

多摩川の鉄橋を渡る6000形(初代)普通下り電車と5000形(初代)普通上り電車       多摩川園前〜新丸子 1962-1

 

 5200形に次ぐステンレス車、第2弾の6000形も登場しておりました。VVVF試作車などで、記憶に残る車でしたが、 電力回生ブレーキを装備しており、省電力の為、当初は普通電車に使われていたようです。

 

自由が丘駅に進入すると5000形(初代)急行桜木町行    自由が丘  1962-1

 

 東横線自由が丘駅に5000形青蛙の急行桜木町行が進入してきます。

 

自由が丘駅到着の5000形(初代)急行桜木町行と退避の6000形(初代)下り普通電車    自由が丘  1962-1

 

 自由が丘駅の東横線ホームは今と余り変わりません。6000形の普通電車が退避しております。

 

7000形(初代)7018(先頭)普通電車、田園調布行  自由が丘〜田園調布  1962-1

 

 地下鉄日比谷線との相互乗り入れ用として7000形が作られましたが、乗り入れは1964年(昭和39年)8月からで、まだ、東横線普通列車として使われていました。米国Budd社との技術提携した車とのことですが、四角ばっており、青蛙と比べるとやや違和感がありました。パイオニアV形台車はふわふわとした乗り心地で思い出に残る電車ではありました。 地下鉄直通運転の前には4両編成で、区間折り返し列車に使っていました。写真の電車は渋谷〜田園調布の区間列車です。7000形も電力回生ブレーキを装備しておりました。

 

 戦前からの名車モハ510のデハ3450形や戦後製作のデハ3700形などの吊掛け式電車も活躍しておりました。

 

デハ3700形3713(後尾)目蒲線蒲田行  田園調布〜多摩川園前  1965-5

 

 デハ3700形は目蒲線に入っておりました。

 

デハ3450形3460(先頭)東横線普通桜木町行  田園調布〜多摩川園前  1965-5

 

デハ3450形3472(先頭)目蒲線目黒行  田園調布〜多摩川園前  1965-5

 

 名車モハ510形のデハ3450形は目蒲線のみでなく、東横線でも未だ、活躍しておりました。

 

デハ3600形3613(先頭)目蒲線目黒行  田園調布〜多摩川園前  1965-5

 

 デハ3600形、クハ3670形、クハ3700形は戦災した省線電車を復旧したものです。

 

多摩川の鉄橋を渡る3600系下り普通列車       新丸子〜多摩川園前 1962-1

 

 クハ3670、もしくはクハ3770形のTc(制御車)2両を先頭にして走るデハ3600系の5両編成の下り普通電車です。当時は菊名駅はホームが低いので、しばしば、レールが大雨で冠水し、運行不能になりました。そこで、渋谷寄りの踏切の大倉山方に木製の仮ホームを作り、3600系のTcが少し浸水しても良い体制で、折り返し運転をしたのです。

 

 

デハ3450形目蒲線蒲田行奥沢〜田園調布  1962-1

 

 東横線の頭上には門形鉄柱があり、22kV特高配電線が走っておりました。田園調布駅の渋谷寄りで、この配電線は目蒲線の上に移りました。

 

日比谷線からの乗り入れ営団3000形東横線日吉行  田園調布〜多摩川園前  1965-5

 

 1964年(昭和39年)8月から日比谷線乗り入れが始まり、東横線にも営団3000形が現れました。

 

東横線 荷物電車 モワ3041  田園調布〜多摩川園前  1962-1

 

 東横線にも荷物列車が運転されておりました。昭和37年当時は木造国電を譲り受けたモワ3041が走っていましたが、まもなく、鋼体化改造されてしまいます。 

 

 吊掛け式旧型電車、いわゆる3000系は1989年に最後の時を迎えました。その時の様子を

      

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謝辞

 畏友の宮さんから貴重なお話を頂きました。深謝致します。

 

参考ウェッブサイト

   ウィキペディア、フリー百科事典「東急3000系電車」   

 

(2012-3-30)
(2016-11-7)タイトル更新


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